【おすすめ書籍】具体と抽象

ビジネス書

はじめに

この記事で紹介するのは、細谷 功先生の「具体と抽象」という書籍です。


書籍の概要

物事を「具体的に考えること」と「抽象的に考えること」の違いを明確にした上で、「抽象的に考える」ためのポイントを紹介してくれる書籍です。

具体と抽象の違いについて例を挙げると、「目の前にマグロとサケとカツオとアジがいる」というのが具体的な思考で、「目の前に魚が4匹いる」というのが抽象的な思考です。マグロ、サケ、カツオ、アジという具体的なものを「魚」という1つの概念にまとめること、これが抽象化です

なぜ「抽象的に考えること」が重要なのか?

人間は他の動物と違って、抽象的な思考ができる生き物です。日々の思考や人との会話においては、抽象的な思考と具体的な思考、両方行っています。

ただ、昨今の世の中では、具体的で分かりやすい表現の方が好まれる傾向にある、と筆者は述べています。具体的=善で、抽象的=悪、みたいな印象が強いですが、思考には「具体的な思考」と「抽象的な思考」があるので、どちらか片方に偏るのではなく、両方の思考を使いこなすことで、より視野が広がりますよ、というのが筆者の主張です

書籍中の言葉を借りると、具体と抽象の往復がキーワードになっています。

読んだきっかけ

AmazonのプライムデーでKindle書籍をあさっている際、仕事に活かせそうだな~と思って購入しました。

仕事で「もっと視野を広くしようね」と新人時代よく言われていました。でも、「どうやったら視野って広くなるの?」ってずっと疑問でした。

数年働いて分かってきたこととして、タスクをこなす際、目の前のゴールばかりにフォーカスしがち、ということでした。

目の前のゴールももちろん重要なんですが、なんでそのタスクをしてるんだっけ?という、タスクの背景、いわゆる上位目的を理解することが大事、と気づいてきました。

タスクの背景を考えることって抽象化することだよな、という考えに至り、この書籍を手に取ってみた、という流れです。

この本を読むメリット

以下に当てはまる人は、この本から得られることが多いと思います。

こんな人にオススメ!
  • 物事を整理して考えるのが苦手な人
  • 相手と話がかみ合わないと感じることが多い人
  • 視野が狭いとよく言われる人
  • コンサルや企画など上流工程のお仕事をしている人

書籍紹介

章立て

章立てとしては20章まであり、中々の大作なのか。。?と身構えてしまいますが、逆で、1章1章はコンパクトな内容なので結構短時間でサクッと読めます。

ストーリー仕立ての章というよりかは、章ごとに独立しており、抽象概念を扱うためのポイントが20個書かれている、みたいなイメージです。

それぞれの章は、冒頭で4コマ漫画があり、その章でどんな話がされるのかが分かりやすく表現されています。

自分にとって特に価値を得られた話3選

例え話がうまい人の特徴

うまい例え話をする人は、具体と抽象の往復がしっかりできている人です。

例え話がうまい人は、まず、例えるものは誰にでもわかりやすい身近で具体的なテーマを選んでいます(具体化)。そして、説明しようとしている対象とその例えが共通点を持っていて、過不足なく表現されています(抽象化)。

特に後者の抽象化がポイントになってきます。共通点がありすぎると、もはや例え話にならないし、共通点がなさすぎると、分かりにくい例え話になってしまいます。本質を見極めて抽象化することで、上手な分かりやすい例え話をすることができます。

顧客意見の本質を捉えることが革新的なアイディアにつながる

具体と抽象は往復するものだ、と何度か述べていますが、言い換えると抽象度には高い低いといったレベルがあるということです。

ある商品に対する顧客の要望として、「このつまみを小さくしてほしい」とか「もっと明るい色にしてほしい」というのは抽象度の低い要望です。

この要望の本質というのは「使いやすくしてほしい」になります。これが抽象度を上げるということです(ちょっと上げすぎかもですが)。

つまり、目の前の抽象度の低い事象に着目するのではなく、抽象度を上げて物事の本質を見抜くことで、革新的なアイディアにつながっていくということです。

目標実現のためのステップ

目標を立てるときは、長期的目標、中期的目標、短期的目標に分けて立てましょう、という話をよく耳にするかと思いますが、これも具体と抽象の往復です。

①世界中の人々を幸せにしたい
②日本の子供に勉強の喜びを教えたい
③理科の学習用のスマホアプリを作りたい
④プログラミングの教室に毎週火曜日、半年間通って資格を取りたい

上記の目標は抽象度が高い順になっていて、さらに全てストーリーとしてつながっています。

抽象度が高い目標はどちらかというと計画を表していて(①②)、抽象度が低い目標は行動を表しています(③④)。どちらか片方だけでは意味がなくて、セットになって意味がある。繰り返しになりますが、具体と抽象の往復をしましょうね、という話です。

おわりに

具体的な思考と抽象的な思考を、自分自身、普段は無意識で行ったり来たりしていたと思います。ただ、無意識なので、相手と議論がかみ合わなくなると「あれ、なんでだろう?」って思ってましたが、この本を読んでからは「あ、抽象度のレベルが合ってないからか」と気づいて意識的に具体と抽象の往復をするようになりました。

これからも、少しでも自分の視野を広げていけるように、具体と抽象の往復を意識していきたいと思います。


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